宇佐美氏発祥の地・城山と累代の墓所 

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右:全国の宇佐美氏発祥の地・城山と累代の墓所    画像をクリック→拡大表示
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国道135号は南熱海の網代から峠を越え、宇佐美海岸に下る直前で大きくカーブする。カーブの左が城山で宇佐美氏の土塁跡と伝わっており、国道は城山を右へ迂回して海岸沿いのバイパスとなる。国道の開通によって尾根から切り離された現在の城山は不動産会社の私有地。マンション建設の計画などがあるため立ち入り禁止だが、烏川の河口に近い教会の横から強引に藪漕ぎして登ることも出来る。
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まぁ登っても雑草が茂っているだけだし(崩れた土塁の石組みの痕跡があるとする主張する向きもある)、戦前には一高(昔の東大)の合宿所が建っていたから、800年前の史蹟など望むべきもない (地図)。
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烏川沿いに建つ石碑の横から舗装された駐車場に登るとすぐ上は国道135号、草むらを左へ下ると斜面を切り取った平場に五輪塔が並ぶ伝・宇佐美氏累代の墓所に突き当たる。その先にはもう道はなく、雑草と潅木に覆われた急な斜面だけ。ずっと以前にここから強引に登って擦り剥き傷だらけになったが、頂上には100m四方ほどの平地の隅に小さな祠があるだけで案内の表示もない、知る人ぞ知る...という雰囲気の場所だ。来るのは物好きだけ。

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        左: 宇佐美城山の横で海に流れ込む烏川の河口から南側(伊東方向)を見る。四季を通じてサーファーが訪れる美しい砂浜だ。
        中: 伊東方向の国道から。城山は2棟の白い建物(マンション)の右手前、宇佐美の「うさ」は古語で砂浜、「み」は美しいを意味するという。
        右: 烏川沿いに「宇佐美祐茂塁跡」の石碑が聳える。碑の横から墓所までは特に問題なく登れるが、その先はかなり厄介だ。


     

        左: 舗装された駐車場のすぐ右上は国道135号、山裾の草むらを左へ下ると斜面を切り取った平場に五輪塔が並ぶ墓所に突き当たる。
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        中: 鎌倉時代初期の五輪塔から室町時代と思われる宝篋印塔まで30基ほどが並ぶ。墓所の標高は12m前後だから津波は到達していないが、
大きい五輪塔を中心にして整然と並んでいるのを考えると本来の墓所ではなく、周辺に散在していた墓石をここに集めたのだろう。
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        右: 前列中央の数基の形状は市役所そばの伊東祐親の五輪塔に酷似している。造られたのは鎌倉時代の初期と考えて良い、と思う。

この頁は2019年 6月28日に更新しました。