奈良県にある12駅の中で 6番目に開業した駅    宇陀路 大宇陀

左側に目次の表示がない場合は こちら をクリックして 奈良県の道の駅・フレーム表示 に切り換えて下さい。
掲載した画像などを転用する場合は事前に連絡し、出典を明記してください。リンクは御自由に、どうぞ 。
記載は全て訪問時点の情報です。特に時間や価格など、変更されている可能性に御注意ください。


〜画像をクリック → 拡大表示 〜  奈良県の道の駅へ      道の駅のトップへ   「旅と犬と史跡巡りと」のトップへ

【 休日には混雑する人気の駅。周辺は歴史・特に古代史愛好家の宝庫、散策の基地としても利用価値は高い。 】

鳥瞰図
奈良県北部のほぼ中心にあり、隣の駅までやや離れているため室生〜宇陀〜吉野の周遊には貴重な存在。周辺の史跡や伝承の地を巡るだけでも丸々1日を費やす必要がある。何処を歩いてもそれなりに面白い。
.
駐車場は路線バスのターミナルを兼ねており、休日には買い物客の車も多いため酷く混雑する。満車の時は筋向いのサブ駐車場や左隣の文化会館Pも利用できるが、収容力は充分ではない。
.
すぐ左隣にはコンビニ、駅にはレンタサイクルや40リットルで100円の温泉スタンドも備わっており、駅の機能は充実している。情報案内兼休憩コーナーは24時間使えるが、営業時間中は混む。特に観光シーズンの休日にはシルバー世代の団体さんが我が物顔で歩き回る姿が目立ち、同世代の一人としては何とも悲しい。
.
平安時代末期、夫である源義朝が平治の乱に敗れた後に捜索を逃れた常盤御前が幼い今若・乙若を連れ牛若丸を懐に抱いて宇陀・牧の里に住む知人に宿を求めた名残を留める常盤橋や、頼朝の討手を避けて京を逃れた義経一行が大宇陀を経て吉野山へ向かった時の義経橋など、地名や伝承も興味深い。
.
伊勢本街道を南下して吉野との境までは約6km。周辺に点在するスポットとして、八咫烏神社・宇賀神社・松山の町並み・あきのの湯・義経橋・常磐明神などをマークした概略地図は こちら (サイト内リンク)。個人的趣向による選択だけど、明日香の時代を更に遡る神話まで混在しているのが面白い。

基本データ

宇陀市大宇陀区拾生714-1  0745-83-0051  休業:12/29〜1/3  国道166・370号沿  日本橋から一般道で 494km

リンク先

近くの駅は

針TRS:18km  宇陀路室生:18km  杉の湯:23km  吉野路大淀:25km  ふたかみパーク:29km  近つ飛鳥(大阪):31km

駐車場

公称は大型7台(無理)+普通車38台、かなり狭いが休日には一応サブとして少し先の文化会館が利用できる。焼け石に水?

騒 音

国道の交差点に位置するが夜間の交通量は比較的少なくて静か。駐車場左奥の一角なら落ち着いたP泊ができる。

物産館

9時〜19時、良く整理された売り場にオリジナル商品も豊富に並んでおり、従業員の応対も及第点。好感が持てるコーナーだ。

食事処

甘羅(かむら)は11時〜21時、郷土料理や薬膳料理が主体で、やや高いが落ち着いて食事を楽しめる雰囲気がある。
詳細メニューは甘羅のオリジナルサイトで。

軽 食

休憩コーナーのカウンターでソフトクリームなどを扱う。テーブルと椅子も置いてあり、雰囲気も悪くない。
すぐ隣に24時間営業のサンクスがあり、P泊用の買い物はもちろん軽食や飲み物などはこちらも利用できる。

休憩施設

地図が貼られているだけで殺風景だが24時間開いている。物販とは区切られ、朝9時になる仕切りのシャッターが開く仕組み。

トイレ施設

施設と管理はそれ程良いといえないレベル。障害者用も含めウォシュレットの設備なし。

温浴施設

1km南西の「心の森総合公園」にあきのの湯、10時〜21時(受付は20時半)、平日700円・休日800円は高いが施設は快適。

犬の意見

周辺道路は犬の散歩には向かない。駅裏の路地で軽く歩かせる程度は可能。温泉のある心の森総合福祉公園ならベスト。

近隣の見所

大宇陀の周辺は神話と古代史〜平安末期まで数多いエピソードに彩られており、見所は多い。詳細は下記欄外の解説で。
また、駅前の国道166号の100m先(最初の信号)を左折すると旧街道の古い町並みが見られる。詳細などは 紹介サイト で。

P泊する時の
総合評価
  ★★★★★★   筋向いにサブ駐車場ができてP泊環境も良くなった。歴史の宝庫を楽しもう。


【 神武東征について 】 ほとんどが神話の世界、ではあるが、
.
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ)は一族と軍勢を率いて日向を出発し、20年近くを費やして宇沙(大分県宇佐市)〜阿岐国(広島)〜吉備国(岡山一帯)〜浪速国の白肩津(東大阪市)に上陸し、土豪の長髄彦(登美毘古・ながすねひこ)と戦って敗れた。
.
紀伊の熊野へ迂回した時に天照大神(あまてらすおおみかみ)と高木神(たかみむすび)が現れ、道案内の八咫烏(やたがらす・3本足のカラス)と太刀を与えられた。神倭伊波礼毘古命は八咫烏の案内で熊野から宇陀に入って土豪を征伐し、更に長髄彦を殺して畝火の白檮原宮(橿原の宮・現在の橿原神宮)で即位、初代の天皇・神武となった(生年は紀元前711年、没年は紀元前585年・享年126歳・在位76年)。
.
宇陀は宇迦斯(エウカシ)と宇迦斯(オトウカシ)兄弟の支配していた土地。宇迦斯に関わる「宇賀志」の地と宇賀神社は東南東5kmにあり、殺された宇迦斯の血が流れたと伝わる血原橋が宇賀志川に架かる。また、道案内の烏(高木神の曾孫・賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)の化身)を祀った八咫烏神社は道の駅の北東4kmほど。 2008年12月に訪問した八咫烏神社と宇賀神社のスナップは こちら (サイト内リンク)で。

【 壬申の乱の舞台の一つ 】 西暦672年6月に起きた天皇家の内乱
.
天智天皇の子・大友皇子(おおとものみこ)に対し、天智天皇の弟・大海人皇子(後の天武天皇)が地方豪族の協力を得て覇権を争った。
天智天皇が近江宮で没した半年後に大海人皇子は吉野町宮滝の吉野宮(を参照・吉野町のサイト)を脱出して宇陀を通り、伊賀〜伊勢を経て美濃で挙兵した。数回の激戦の末に7月の瀬田橋の戦いで朝廷軍が大敗し大友皇子は自決、翌673年2月に大海人皇子は飛鳥浄御原宮で天武天皇として即位した。
.
大宇陀は古来から阿騎野と呼ばれていた。特に「あきのの湯」のある 「心の森総合福祉公園」(共に宇陀市のサイト)一帯は阿騎の大野と呼ばれ、貴族が狩猟を楽しむ地だったと伝わっている。天武・持統・文武三代の天皇に仕えた柿本人麻呂は軽皇子(かるのみこ・後の文武天皇)に従って狩猟に訪れた時に詠んだ歌が万葉集に残されている。 東の野には かぎろひ立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ


     

        左:大宇陀地区中心部で2本の国道(166号と370号)が交差する。筋向いに第二駐車場が完成して混雑がかなり緩和されたのは嬉しい。
        中:敷地の左隣にはコンビニ(現在はローソン)、その隣にはサブ駐車場に使える宇陀市文化会館もある。結構便利なエリア。
        右:国道の筋向いから撮影。路線バスの停留所があり、休日に観光バスでも入ったら酷い渋滞になる。休日の昼前後は避ける方が無難だ。


      

        左:敷地の右隅からコンビニの方向を撮影。左側の国道沿いの大型車専用スペースは筋向いの第二駐車場に移され、少し余裕ができた。
        中:敷地の左奥には源泉の井戸があり、温泉の自動販売施設が設けられている。泉温はやや低い34℃、価格は40リットルで100円。
        右:駅舎左隅の食事処前から。この右の植え込み横なら落ち着ける。中型車も駐車可能だが、国道の出入り口の狭さには要注意。


      

        左:食事処・甘羅(かむら)の入り口。道の駅には珍しく、本格的な料理を提供する。奈良県では洋食の「室生」と並ぶ稀有な存在だ。
        中:駅舎の中央が物販コーナーの入り口。右側に24時間使える休憩コーナーがあり、営業時間外は内部のシャッターが閉じられる。
        右:駅舎右側、駐車場に入ってすぐにバスターミナルがある。右側にはトイレ棟と野菜売り場、この駅で一番混雑する場所だ。


      

        左:軽食コーナーを兼ねた休憩&情報コーナーはとても広く、施設も充実している。近隣の観光スポット紹介も丁寧で判りやすい。
        中:駅舎の内側から休憩コーナーを撮影。物販コーナーの営業が終わるとソフトクリームのディスプレイ部分にシャッターが降りる。
        右:休憩コーナーの右が野菜の直売所。暖かな季節には園芸の鉢花も扱っており、商品はかなり豊富で価格も安い。


     

        左:広いスペースの屋内農産品売り場。野菜の多い季節の休日には屋外まで陳列が広がり、買い物客の人気を集めている。
        中:地元産の野菜や果物を使った吉野葛・醤油・地酒・和菓子などが豊富に並ぶ。もちろん名物の奈良漬けもさまざまに。
        右:売り場はよく整理され、通路も広くて歩きやすい。ただし観光バスが立ち寄るシーズンの休日には芋を洗うような混雑になる。