岐阜県にある54駅の中で 29番目に開業した駅   飛騨たかね工房  

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【 飛騨高山と木曽谷を結ぶ貴重な休憩地点。飛騨の娘たちが諏訪の製糸工場を目指した野麦街道ルートも近い。 】

鳥瞰図
信州諏訪の製糸工場へ向う飛騨の娘たちが歩いた道、女工哀史で知られた野麦峠(標高1672m)が近い。
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駅から野麦街道(県道39号)の入り口まで10km、分岐点から約16kmの登りで野麦峠の頂上に着く。野麦街道は更に12km先で右折すると更に19kmで中山道(国道19号)奈良井宿近くへ、左折した本ルートは12kmで国道158号に合流し松本へ。この道は鎌倉街道・江戸街道と呼ばれ、飛騨と信州・江戸を結ぶ重要なルートだった。富山県で獲れた鰤(ブリ)を信州へ運んだ道でもあったため「鰤街道」とも呼ばれた。
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平成9年に国道158号の安房トンネルが開通した後は観光目的以外で野麦峠を利用する車は減り、松本〜高山は安房峠経由、高山〜木曽は国道361号(木曾街道)の長峰峠が主要道路となった。
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後者は御嶽山の北東麓を通り、開田高原を経由して木曽谷の中山道へ抜ける快適な観光ルートで、バイクツーリングのグループも多いが山道を敬遠するのか、あまり野麦峠方向には向わないようだ。
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駅舎は広くないが駐車場はゆったりと確保され、必要な機能は満たしている。P泊目的ではなく、野麦峠に向かうための茶屋として利用したい。峠の頂上には「野麦峠の館」や、女工哀史時代の施設を再建した「お助け小屋」などが建っている。蛇足だが、「野麦」とはこの峠一帯に生える熊笹。凶作の年の農民は野麦の実を挽いた団子で飢饉に耐えた、と伝わっている。
岡谷の片倉製糸には女工たちの福利厚生に尽力する社風があったらしいが、貧しい土地の娘たちを救うほどではなかった。

基本データ

高山市高根町中洞767  0577-55-3777  休業:火曜日  国道361号沿  日本橋から一般道で 302km

リンク先
近くの駅は
駐車場

公称は大型車7台+普通車48台、休日は駅舎から離れて右側部分に停める方がスペースも広くて落ち着ける。

騒 音

休日の昼間は観光客の車やバイクが多いが夜間の交通量は殆どゼロでとても静か。どこでP泊しても特に問題はない。

物 販

9時〜18時(冬は17時まで)、敷地の左手に町営の加工施設があるせいか、オリジナル商品が多い。製造部門のサイトも参考に。

食事処

11時〜15時半、テーブル席と座敷に分かれており、駅舎が狭い割に収容力は高い。麺類が主体で価格はやや高め。
メニュー例:野麦峠&山菜+きのこ=各760円(うどんorそば)、きのこ=720円(うどんorそば)、本日のランチ850円、他

軽 食

駅の営業中は左隅に軽食の屋台が出る。五平餅・鮎や岩魚の塩焼き・飛騨牛の串焼きなどが売り物。

休憩施設

売店の隅に申し訳程度のスペースはあるが、あまり役に立たない。駐車場にも敷地周辺にも緑地などはない。

トイレ施設

設備はごく普通、手入れは行き届いているがウォシュレットの設備なし。このエリアの比較的古い駅では期待するだけ無駄か。

温浴施設

施設なし。7km東の国道361号(木曽街道)沿いの塩沢温泉七峰館で入浴できる。大浴場のみだが快適、500円。地図はこちら。

犬の意見

周辺に緑地なし、国道には歩道も設けていないから犬の散歩は駐車場のみ。犬にとっては実に楽しくない駅だと思う。

近隣の見所

何はともあれ、野麦峠(wiki)に立ち寄ろう。道路もそれ程の難所ではないし、10月下旬には周辺の紅葉も見事に色づく。

P泊する時の
総合評価
 評価は★★★★   駅としては悪くないけど、P泊には全く向いていない。


     

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        左:国道361号から野麦街道に入って約2km、阿多野集落の正面に冠雪の乗鞍岳(3026m)が見える。ここを過ぎると本格的な登り道だ。
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        中:野麦峠(1672m)の近くから直線で10km北の雄大な乗鞍岳。約20km南にある木曽の御嶽山(3067m)は稜線に遮られて見えない。
視界に捉えるには山道を30分ほど歩く必要があるらしい。
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        右:峠の頂上近くに昔の避難小屋を復元した「お助け小屋」がある。今では蕎麦や飲み物など、峠の茶屋の役目を果たしている。


       

        左:飛騨の娘達が歩いた野麦街道の痕跡が熊笹の斜面に続いている。野麦峠を訪れた前日には飛騨古川を歩いて、諏訪の製糸工場に向かう
娘たちの集合場所だった荒城川霞橋の横に建てられた石碑の撮影もしたのだが...画像ファイルが行方不明になってしまった。
まぁいつの日か再訪するかも知れないし、ひょっこり見つかるかも知れないし。
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        中:峠に残る工女「みね」と、兄・政井辰次郎の石像。昭和43年に出版された「ノン・フィクション」だが、著者の思い入れが強く、ここは脚色したな
と感じる部分も多い。飛騨の老女たちから聞き取った内容を一冊に纏めたもの。製糸工場で過酷な年季奉公を強いられた「みね」が病に倒れ、
迎えに来た兄に背負われたまま野麦峠で息を引き取るまでの物語である。「あゝ、飛騨が見える、飛騨が見える」の言葉を残して。
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        右:残念ながら、山並みに隠され故郷は見えない。原作では「みね」の実家は飛騨高山市街地から約30km北、富山県に近い河合村角川(現在の
飛騨市河合町角川・地図)という設定になっており、野麦峠からはまだ80kmも離れている。

この頁は2019年 11月 3日に更新しました。