大会資料【金沢・新春初詣ランニング】金沢中央走ろう会

■年神様にお祈りする初詣
お正月とは、そもそも五穀豊穣を司る『年神様』を迎えるための行事です。年神様をお迎えする期間は７日までとされ、この期間内にお参りに行き、一年の幸福を祈るのが初詣です。一般的な参拝の作法は、①鳥居をくぐる前に衣服を整え、一礼する。②参道は神が通る中央を避けて端を歩く。③手水舎で手や口をすすぎ、心身を清める。④拝殿に着いたら軽く会釈して鈴を鳴らし、お賽銭を静かに入れ、『二礼二拍手一礼』をする。このとき、神様にお祈りするのは日頃の感謝と新たな一年に向けた誓いです。
■御神籤は神様からのメッセージ
吉凶は、５、７、１２段階などいろいろあり、その数や順番は寺社によってさまざまです。７段階であれば、大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶とする場合や大吉のつぎに吉とする場合もあります。おみくじは一年の運試しのように捉えがちですが、神様からのメッセージです。吉凶にかかわらずありがたい訓示として持ち歩くのが良いとされています。

■初詣でする社寺の紹介	写真の季節は、冬季に限りません。
社寺名			解説
■尾山神社			所在地：尾山町
			加賀藩祖前田利家公をまつる由緒ある神社。神社としては珍しい和・漢・洋が融合した美しい神門は廃藩後の明治８年に建設されたもので国の重要文化財に指定されている。上部には色彩豊かなステンドグラスがはめこまれ、かつてはこの五彩のあかりが金石港を出入りする船の灯台の役割を果たしていたと伝えられる。
			初詣での最初は尾山神社。ここで記念撮影をします。

■尾崎神社			所在地：丸の内
			約３６０年前の寛永20年（１６４３年）、加賀藩３代藩主前田光高が日光東照宮より勧請し、金沢城の北の丸に建立した東照宮。明治９年、現在地に移転し尾崎神社と呼ばれるようになる。朱塗りの色鮮やかな社殿、門、透壁が特徴となっている。昭和25年には重要文化財に指定され、観光スポットとして人気。

■市姫神社			所在地：尾張町
			元々京都五条の市姫神でした。この神社を金沢に勧請（かんじょう＝神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。）したものです。

■金沢東別院			所在地：安江町
			金沢東別院とは、京都・東本願寺の金沢別院を意味する寺。その歴史は、古く戦国時代までさかのぼり、一向一揆の拠点になったこともある。江戸時代に入り、「東末寺」として再建されたが、その後何度も火災に遭い、そのたびに復興されてきた。大きな門の天井に描かれた、木村杏園の龍図がすばらしい。

■鍛治八幡神社			所在地：此花町。金沢五社のひとつ。
			此花町一帯は２代藩主前田利常が刀鍛治を住まわせたことから鍛治町と呼ばれていた。かっては鍛治八幡と呼ばれていた。現在は安江八幡。ここは金沢土産のひとつ『八幡起き上がりだるま』の発祥地だという。縁起の良い人形として、厄除け、病気回復、子供の健康祈願のお守りとして大切にされている。

■久保市乙剣宮（くぼいちおとつるぎぐう）
			所在地：尾張町風格ある商家の町並みを残す尾張町界隈の一角に、ひっそりとたたずむ神社。泉鏡花の生家の近所にあって、境内では鏡花が幼い頃よく遊んだという。「くらがり坂」と呼ばれる階段を下ると、情緒あふれる主計町の茶屋街の一隅へと出る。地元の人からは、「久保市さん」の愛称で親しまれている。
■主計町茶屋街			細い路地と千本格子が続く情緒溢れる茶屋街
			浅野川沿いに昔ながらの風情ある料理屋や茶屋が立ち並ぶ主計町茶屋街。かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる、昼間でも薄暗い石段が続く「暗がり坂」や、2008年に地元住民から依頼を受けて作家・五木寛之氏が命名した「あかり坂」は、趣のある風景に出会える場所として多くの観光客が訪れる。夕暮れ時になると、芸妓が奏でる三味線と太鼓の音が聞こえてきて情緒溢れる雰囲気に包まれます。夜の街灯の明かりと、格子戸から漏れる光に浮かぶ街並みはどこか魅惑的。地元の文豪・泉鏡花作品に登場する観光地としても有名です。
■浅野川大橋			宇多須神社の往路に通ります。
			1594年（文禄3年）に加賀藩祖・前田利家が北国街道に架けたのが始まりとされる。現在の浅野川大橋は1922年（大正11年）に架けられたものであり、独特の構造（3径間連続固定アーチ構造）に特徴があるアーチ橋である。金沢を紹介する画像にはこの橋が使われることも多い。1922年から1966年までは、北陸鉄道金沢市内線が浅野川大橋上を通っており、建造された橋は同じ金沢市内線が走っていた犀川大橋と同様に電車の走行にも耐えられる構造となっている。

■宇多須神社			所在地：東山。金沢五社のひとつ。
			浅野川の河辺から掘り出した古鏡に卯と辰の紋様があり、卯辰神を祀ったことが起こり。初代利家没後、卯辰八幡宮を建立し、利家の神霊を祀って藩社とした。境内奥手には五代綱紀の病を平癒したとする「利常公酒湯の井戸」がある。 ※2009年の行事からコースに組み込みました。
■東茶屋街			宇多須神社の往路に通ります。
			金沢文化を代表する茶屋街のひとつ。和の趣を感じる写真を撮影するには最適なスポット。着物をレンタルした女性観光客が伝統的な町並みをバックに撮影している姿が多く見られます。また、格式ある割烹や、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱うセレクトショップなどが立ち並び、金沢らしいグルメやショッピングが楽しめます。作家・五木寛之作品『朱鷺の墓』の舞台としても有名。外国人観光客も多く、情緒溢れる古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。2020年11月、ひがし茶屋街創設200周年。
■梅の橋
			浅野川にかかる木造の橋。宇多須神社の帰路に通ります。早朝の風情を楽しみましょう。浅野川大橋の上流にあり、昭和53（1978）年復元された。毎年6月の「百万石まつり」では、大勢の観光客がこの橋の上から灯籠流しを眺める。

■椿原天満宮			所在地：天神町。金沢五社のひとつ。
			Ｕ字型の坂道に囲まれるようにして建つ。祭神は菅原道真。社伝によれば永仁５年（1297）に富樫氏が山崎村に創建した。かっては金浦郷の総鎮守であったといわれ、寛永１２年（1635）に現在地に移った。近世には田井天神、田井天満宮と称していた。 ※2009年の行事から宇多須神社ルートにコース変更。

■石川護国神社			所在地：石引
			明治時代からの戦争での石川県関係の戦没者を祀っている。
≪由緒≫（タウンページより引用）明治元年の戊辰ノ役（北越戦争）で戦没された水野徳三郎寛友命を始め加賀藩の１０７七名の御霊を、同３年、卯辰山に招魂社を造営して祀ったのが、創まりです。昭和１０年に、卯辰山の招魂社から現在地に移築され昭和１４年、社名が石川護国神社と改称されました。 ≪御神徳≫ 郷土と家族の繁栄と皆が歩み進める人生において降りかかる災いを鎮め、日々の生活を安全に、そして安心して送れることを祈りつづけておられる神様です。

■金沢神社			所在地：兼六町
			金沢神社は、第１0代藩主前田治脩（はるなが）公が学問の神様・菅原道真を祀って１７９４年に創建した神社で竹沢御殿御鎮守天満宮と称されました。家内安全の稲荷大明神、そして金運・災難よけの白蛇竜神も祀った神社でもあります。石川県で一番の受験の神社ということで受験願いの絵馬がたくさん奉納されています。明治９年金沢神社と改称されました。三が日は、金沢の地名の起源といわれる『金城霊沢』の水で入れた昆布茶が振舞われます。

■石浦神社			所在地：本多町
			石浦神社の草創については諸説あるが養老年中（717年～723年）より前身の神社があったとも伝えられ金沢市内で一番古い神社と伝えられている。加賀の藩政時代には土産神として、また城の鎮守神として歴代藩主より篤く崇敬されて来ました。
≪由緒≫（タウンページより引用）聖武天皇の天平年間創建、古来より三輪神社と称し式内社であると伝えられる、石浦郷七ヶ村が氏子で一向一揆の兵火があり、石浦砦の跡地に藩主前田利家公と氏子達が再興し（石浦山長谷寺）と称した。後、天平の昔鎮祭の折「天空に慈雲放光のめでた光影が現出した」と伝えられたことから長谷寺慈光院と改め明治１３年に今の地に移り≪石浦神社≫と称し現在に至る。江戸時代は前田藩公の安産祈願所であった。

■兼六園			兼六園（フィニッシュ会場）案内図
			石浦神社を出たらフィニッシュは兼六園です。雪吊された兼六園を散策しながらがお薦めです。兼六園は、正月の間、無料開放されています。金沢を訪れたなら、必ず足を運んでみたい定番スポットが特別名勝の「兼六園」。加賀百万石の栄華を築いた加賀藩主・前田家が、長い年月をかけて完成させた大名庭園は、金沢ならではの伝統美と自然美にあふれている。
■内橋亭＝兼六園の中程にある霞ヶ池のほとりに佇む茶店＝2016・2017年フィニッシュ会場
現在は霞ヶ池に浮かんでいるが、藩政時代は今の茶店街の中央にあった。2つの屋形を橋でつなげていることから「内橋亭」の名がある。数奇屋であると同時に、馬の調教をみる「馬見所」として使われていたことから、「馬見の御亭」とも呼ばれていた。5代藩主・綱紀により蓮池庭作庭の際に造られた4亭のひとつで、10代藩主・治脩が蓮池庭を復興した際に再建された。藩政時代の建物である池に浮かぶ本席は公開されていないが、年に一度、兼六園が公開された日（5月7日）に茶会が催される。
■堤亭		所在地：兼六園・茶店通り（江戸町通り）
		フィニッシュ会場＝2018年行事から ※内橋亭は、園内の風情ある会場として組み込みましたが、１００人超を短時間に対応するには狭いこと、外庭での食事も雰囲気はありますが、降雨・降雪季では待ち時間に課題があります。2018年から『堤亭』の広い会場に移しました。
■金沢城公園
			フィニッシュ会場のぜんざいで暖をとったら、金沢城公園の散策を楽しむのはいかがでしょう。外様大名の中で最大の石高を誇った加賀藩前田家の歴代藩主が居城とした金沢城。ほとんどが火災で焼失してしまったが、現在、復元工事が進み、当時の威容がよみがえっている。

●写真速報	初詣ランニング：写真集
●参加者の感想文	初詣ランニング2004：市内社寺巡り完走記録
●初詣でコースの詳細地図	初詣ラン＝コースの詳細地図

【参考】加賀藩（かがはん）は、江戸時代に加賀、能登、越中の３国の大半を領地とした藩。
加賀藩の歴代藩主　前田家・（藩祖）利家＝1599年病没　初代＝利長。２代＝利常。３代＝光高。４代＝綱紀。　５代＝吉徳。６代＝宗辰。７代＝重煕。８代＝重靖。　９代＝重教。10代＝治脩。11代＝斉広。　12代＝斉泰。13代＝慶寧 ※藩は江戸時代の大名の領地。徳川家に忠誠を尽くす地方政権の意。前田利家は、江戸時代の始まる前になくなっている。徳川家に仕えていたこともなく、初代藩主にはあたらない。 ※江戸時代の期間は主流の学説では、1603年3月24日（慶長8年2月12日）に徳川家康が征夷大将軍に任命されて江戸（現在の東京）に幕府を樹立してから、1868年10月23日（慶応4年／明治元年9月8日）の「一世一元の詔」の発布（一世一元への移行）に伴い、慶応から明治に改元されるまでの265年間を指す。　始期については、豊臣秀吉が薨じた1598年（慶長3年）や関ヶ原の戦いで徳川家康が勝利した1600年10月21日（慶長5年9月15日）、あるいは豊臣氏滅亡の1615年（元和元年）を始まりとする見方もある。　終期については、ペリーが来航した1853年（嘉永6年）や桜田門外の変があった1860年（万延元年）、徳川慶喜が大政奉還を明治天皇に上奏した1867年11月9日（慶応3年10月14日）とする見方や、王政復古の大号令によって明治政府樹立を宣言した1868年1月3日（慶応3年12月9日）、江戸開城された1868年5月3日（慶応4年4月11日）、あるいは廃藩置県が断行された1871年（明治4年）とする見方も存在する。
【参考】金沢五社
★泉野神明（現野町・神明宮） ★鍛治八幡（現此花町・安江八幡） ★田井天神（現天神町・椿原天満宮） ★卯辰八幡（現東山・宇多須神社） ★山上春日社（現山上町・小坂神社）	【五社めぐりの神社はいずれも藩政時代から】　藩主前田家の崇敬厚く、五社を祈願して巡れば　所願成就するといわれています。　★初詣ランニングは、このうち２社を巡ります。
【リンク紹介】初詣ランニングで巡る社寺や通過ポイントは、ＷＥＢサイトで調べましょう。
●きまっし金沢
●金沢市観光協会
●ほっと石川旅ネット：石川県観光推進総室
●ウォーキングで金沢めぐり：金沢市内の写真集がすばらしい。五社巡りも紹介している。
｜初詣ランニング：写真集｜初詣ランニングの案内｜

■走快：金沢を走る＝初詣ランニング	マラソン・練習コースの地図資料
初詣ランニング・市内社寺巡り＝社寺・通過ポイント紹介【2020年行事版】
一年の健康を祈願しながら親睦を深める新年恒例の行事です。
ジョギング愛好者の方は自由に参加できます。	記事更新：2020/11/05

コース	計画の概要・コース資料
①市内社寺詣でランニング＝コース図
	日時：１月２日　７：００～９：００集合場所：７：００　香林坊地下街広場コース：約８ｋｍ ①尾山神社～②尾崎神社～③市姫神社～④金沢東別院～⑤鍛治八幡神社～⑥久保市乙剣宮～⑦宇多須神社～⑧石川護国神社～⑨金沢神社～⑩石浦神社～○兼六園 ←尾山神社で記念撮影します。

②白山比咩神社詣でランニング	※このコースは2006年から中止しています。
■白山比咩神社	所在地：石川県石川郡鶴来町三ノ宮町
	白山比咩神社
	霊峰白山を神体山とする全国に約三千ある白山神社総本宮。ＨＰ：白山比咩神社

	金沢市総合プール前をスタート
【ランニング・コース案内】　金沢市総合プール前～南大通り～旧鶴来街道～鶴来山手バイパス～白山比咩神社　コース距離：往復約３０ｋｍ